科学

2006年4月号
(Vol.76 No.4)

目次

湯川の態度は場の量子論の欠陥解決には基礎を変更する必要があるという革命路線であった.目的は朝永と同じく「未完成品」を完成品にすることであるが,問題は計算方法でなく時空が無限に小さい点の集合であることに由来すると考えた.……しかし,標準理論はこの革命を必要としなかった.むしろくりこみ可能性が時空に存在しうる場のタイプをきめる存在原理であるということで決着した.(佐藤文隆)

 

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特集=湯川・朝永生誕100年

[現代的意義]
波頭にのって―物理学の革新期における巨人の足跡 佐藤文隆
場の量子論とくりこみ理論の半世紀 宇川彰
湯川博士の遺産 高杉英一

[両博士の憶い出]
朝永振一郎論への試み 亀淵迪
戦争と科学の世紀を生きた湯川博士とアインシュタイン―二人の出会いに寄せて 田中正

[特別寄稿]
QEDの精密計算と朝永理論―電子とは一体なんだろうか 木下東一郎

[コラム] 朝永先生と「科学と技術の広場」 黒田洋一郎

〈総説・報告〉
「耐震強度」とは何か―その工学的解釈 神田順

確率解析の研究を振り返って 伊藤清

[脳科学の新世紀]
“脳を活かす”新しい潮流 川人光男・甘利俊一・外山敬介
日本における脳科学の危機 甘利俊一
フォーラム教育の未来像(第3回)子どもたちの発達を見守る本格的追跡調査―「すくすくコホート」とは 小泉英明

●新企画スタート●
〈リレー連載〉学術会議おぼえがき(第1回) 海部宣男

巻頭エッセイ 学ぶ・創る・遊ぶ
  真理はひとつか 石毛直道

科学通信
科学ニュース:新型ヒトインフルエンザを数理する 合原一幸
科楽講座:講義を楽する方法  福江純


地球・環境・人間(第10回)
アフリカ人はモルモットか
 石 弘之

脳の中の有限と無限(第1回) 有限な世界像の源流を探る 大橋力 

カワンセラー三十六河川を行く(第11回) 珠江/璃江/雄物川/檜木内川/メコン川 山中康裕 

星砂Times(第6回)夢の臨海実習 中嶋康裕 

〈認知科学な〉日常(第11回) 自己像幻視―作り出されてしまう〈自己〉 田中茂樹

ちびっこチンパンジー(第52回) ボッソウ日記 牛田一成


アルキメデスからの贈り物(第3回)
歪んだアルベロス(その2)
 奥村 博・渡辺雅之

カミオカの地底から(第11回)静かな地下 横山広美

文化としての科学の本(第5回) 伊藤卓/科学と文化を結ぶ会

心にのこる1冊
ガレス・ネルソン,ノーマン・プラトニック著『生物体系学と生物地理学』 三中信宏

書評
ジェイムズ・グリック著『ニュートンの海―万物の真理を求めて』(NHK出版) 三浦均 評

50年前には/75年前には

次号予告/編集後記

 

 

 

 



 

 

 

 

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