科学

2006年10月号
(Vol.76 No.10)

目次

“光とは何か”という問いかけは,永く人類を捉えてきた.光は“科学”の源泉である.21世紀に入り,光科学研究は一段と加速して動き出した.(五神真)

「極低温」の「理想的な」実験においては,量子力学と統計力学から導かれる非日常的な世界が立ち現れる.その「直接」の観測とは──.(井上慎)

レーザーの応用によって,精密な時間・長さの原子的基準が作られた.さらに極短パルスレーザー技術の最新成果から,広範囲で使いやすい周波数目盛りが作られた.(ジョン・ホール)

重力波天文学や核融合など先端科学で要請されるレーザーの超高安定化と超高出力化.それを日本初のセラミックレーザーが可能としつつある.(植田憲一)

21世紀の情報通信技術を革命的に変えると期待される量子情報技術.その現状と展望を述べる.(山本喜久)


 

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特集=物理を変える! 光科学の挑戦

加速する光科学の先端研究 五神真
光で創る極低温の世界―レーザー冷却,ボーズ−アインシュタイン凝縮 井上慎
[特別寄稿]光で時間の物差しを作る ジョン・ホール (翻訳:宅間宏)
新しい固体レーザー:セラミックレーザー―超高安定化レーザーから超高出力レーザーまで 植田憲一
光から見る量子情報 山本喜久

[コラム]
  究極の原子時間を計る―原子時計の新しい潮流 香取秀俊
  量子物理学の新時代の幕開け 上田正仁
  X線自由電子レーザー 石川哲也
  テラヘルツ帯での宇宙観測へ 山本智

〈よくわかる〉
ナノフォトニクスという変革―光技術に質的変革をもたらした新概念の歩みと将来 大津元一

〈新シリーズ〉
科学の始まり《謎と仮説》(第1回)日本人の骨格の歴史的変化という謎 溝口優司

〈新連載〉
137億光年を奏でる素粒子の詩(第1回)ルーツをたどる時間の旅 横山広美

Focus in the Dark(第1回)セッケン膜 伊知地国夫

〈総説・報告〉
複雑系の科学がとらえた生態環境問題―予測と解決への展望 雨宮隆

巻頭エッセイ 学ぶ・創る・遊ぶ
  「自己決定権」の現在 小松美彦

科学通信
科学ニュース:原子力安全委員会・耐震指針検討分科会の委員をなぜ辞任したか  石橋克彦
科学ニュース:惑星の定義をめぐる議論  渡部潤一
コラム 大地の動き・人の知恵:古生代末に起こった大量絶滅の原因  鎌田浩毅

地球・環境・人間(第16回) 食料か燃料か,新たな争い 石 弘之

脳のなかの有限と無限(第3回) 有限系バリ島にあふれる美の奇蹟 大橋 力

星砂Times(第9回) 語る動物園,演じる博物館 中嶋康裕

〈認知科学な〉日常(第16回) 自分が自分であるという実感 田中茂樹

日本自然再生紀行(第3回) ハナノキ湿原 鷲谷いづみ

大宇宙からのフォト・レター(第4回) 土星のリング 野本陽代

ちびっこチンパンジー(第58回) テナガザルの歌の発達 打越万喜子

文化としての科学の本(第11回) 利根川昭/科学と文化を結ぶ会

アルキメデスからの贈り物(第4回) Schochのアルキメデスの円 奥村 博・渡辺雅之

科学の社会化シンドローム(第3回) ピアレビュー―科学論文の品質保証システム 石黒武彦

心にのこる1冊
柴山雄三郎著『驚異の科学』 阿部龍蔵

書評
ジョシュア・ギルダー,アン・リー・ギルダー著『ケプラー疑惑―ティコ・ブラーエの死の謎と盗まれた観察記録』 三村太郎 評

50年前には/75年前には

編集部に届いた本から

次号予告/編集後記

 

 

 

 



 

 

 

 

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