安保法制の何が問題か

安保法案は何をもたらすのか.国会論戦を通じて次々と明らかになった問題点も踏まえ,多角的に考察.

安保法制の何が問題か
著者 長谷部 恭男 , 杉田 敦
ジャンル 書籍 > 単行本 > 法律
刊行日 2015/09/11
ISBN 9784000220873
Cコード 0032
体裁 四六 ・ 並製 ・ 266頁
在庫 品切れ
明白に「違憲」な法制の成立を強行しようとする安倍政権.この法案の本質はどのようなもので,「国のかたち」をどのように変え,私たちに何をもたらすのか.国会論戦を通じて次々と明らかになる矛盾や問題点も踏まえながら,憲法学者,政治学者らが多角的に考察.政府の言い分がまったく成り立ち得ないことを明らかにする.

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「一見極めて明白に違憲」な法制の成立を強行しようとする安倍政権.
この法案の本質はどのようなもので,「国のかたち」をどのように変え,私たちに何をもたらすのか.
国会論戦を通じて次々と明らかになる矛盾や問題点も踏まえながら多角的に考察する.
はしがき  長谷部恭男

I 安保法制の違憲性
安保法案はなぜ違憲か  長谷部恭男
安保法案と“九条の環”  駒村圭吾
解説 安保法制改定法案の概要とその違憲性  福田 護

II 集団的自衛権「限定容認」のまやかし
違憲の集団的自衛権行使を規定する「安保法案」は,撤回すべきである  宮﨑礼壹
集団的自衛権「限定行使」の虚構  高見勝利
〔補論〕 憲法を踏みにじる権力と憲法を守る力の相剋――1928年憲法争議の顛末
国際法は錦の御旗ではない  最上敏樹

III 「抑止力が高まる」は本当か
座談会 安保法制は日本の安全保障につながるか  杉田 敦×石田 淳×遠藤 乾
安保法制で日本は安全になるのか?  柳澤協二 
集団的自衛権の抑止力について  栗崎周平
立法事実なき安保法制――無責任な政治家,自己責任を負わされる自衛隊  半田 滋

IV 何が起こるか,どうすべきか
「非立憲」政権によるクーデターが起きた  石川健治
対談 暴走する政治にどう対峙していくか  青井未帆×伊藤 真

あとがき  杉田 敦
長谷部恭男(はせべ・やすお)
1956年生.早稲田大学教授.憲法学

杉田 敦(すぎた・あつし)
1959年生.法政大学教授.政治学

駒村圭吾(こまむら・けいご)
1960年生.慶應義塾大学教授.憲法学

福田 護(ふくだ・まもる)
1950年生.弁護士

宮﨑礼壹(みやざき・れいいち)
1945年生.元内閣法制局長官.法政大学教授

高見勝利(たかみ・かつとし)
1945年生.上智大学教授.憲法学

最上敏樹(もがみ・としき)
1950年生.早稲田大学教授.国際法

石田 淳(いしだ・あつし)
1962年生.東京大学教授.国際政治学

遠藤 乾(えんどう・けん)
1966年生.北海道大学教授.国際政治・ヨーロッパ政治

柳澤協二(やなぎさわ・きょうじ)
1946年生.元内閣官房副長官補.国際地政学研究所理事長

栗崎周平(くりざき・しゅうへい)
1973年生.早稲田大学准教授.国際政治学

半田 滋(はんだ・しげる)
1955年生.東京新聞論説兼編集委員

石川健治(いしかわ・けんじ)
1962年生.東京大学教授.憲法学

青井未帆(あおい・みほ)
1973年生.学習院大学教授.憲法学

伊藤 真(いとう・まこと)
1958年生.弁護士.伊藤塾塾長
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