新日本古典文学大系(明治編) 19

尾崎紅葉集

戯作への耽溺と西洋小説への志向で明治前半期に一時代を築いた文豪の出世作「二人比丘尼色懺悔」や「紅子戯語」など全6編.

尾崎紅葉集
著者 須田 千里 校注 , 松村 友視 校注
ジャンル 書籍 > シリーズ・講座・全集
シリーズ 新日本古典文学大系(明治編)
刊行日 2003/07/30
ISBN 9784002402192
Cコード 0391
体裁 A5 ・ 上製 ・ 函入 ・ 520頁
在庫 品切れ
江戸期戯作への耽溺と,新しい西洋小説への志向とで,明治前半期の文学状況をもっとも体現し,華々しくも旺盛な執筆活動によって文壇に一時代を築いた紅葉.“涙を主眼とする”出世作「二人比丘尼色懺悔(ににんびくにいろざんげ)」,硯友社同人とのドタバタをユーモラスに描いた「紅子戯語(こうしげご)」ほか,「恋山賤(こいのやまがつ)」「おぼろ舟(ぶね)」「二人女房(ににんにょうぼう)」「心(こころ)の闇(やみ)」を収録.雅俗折衷の文体を礎とした前期から,言文一致体や写実主義などへの試行をくぐった成熟期までの過程をたどる.

■解説

「恋のかたち」
  須田千里

「『紅子戯語』『恋山賤』『二人女房』解説」
  松村友視



■月報

「雑報を書く紅葉」
  関 肇

「『金色夜叉』における翻案的側面」
  堀 啓子

連載「明治出版雑識」第十一回
  今回の執筆者:猪狩友一

連載「明治期の翻訳における言語・文化」第十回
  亀井秀雄
二人比丘尼 色懺悔

紅子戯語

恋山賤

おぼろ舟

心の闇

付録
  『おぼろ舟』関連略図/『心の闇』関連略図

書評情報

読売新聞(朝刊) 2003年9月7日
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