今の一冊:薄っぺらい「愛国心」が横行する時代に

 道徳の教科書検定で「パン屋」が「和菓子屋」に変更させられた。「教育勅語」を道徳の教材として活用してもよい。はたまた、極端な「愛国教育」を掲げる小学校に国有地が不当に安く売却され、同校の名誉校長になる予定だった首相夫人が、教育勅語を唱和する幼稚園児の姿に感動して涙を流す……。

 薄っぺらい「愛国心」が横行している今こそ読んでいただきたいのが本書です。著者の鈴木邦男さんは学生のころから「愛国運動」に身を投じ、新右翼団体の活動家として体を張って行動してきました。その鈴木さんが、「愛国心」のもつ危うさ、特に政治が「愛国心」を利用することの危険性について覚悟をもって訴えます。自らの体験に裏打ちされた言葉は、現在の日本の政治・社会への鋭い問題提起となっています。

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