ローカルを極めると,グローバルな世界が見える

『歌うカタツムリ――進化とらせんの物語』

(千葉 聡 著)

 「歴史とカタツムリはよく似ている.どちらも繰り返す,そして螺旋を描く.」こんなふうに始まるこの本は,ちょっと不思議なタイトルに似つかわしく,歌うような瑞々しい調子で進化の仕組みをめぐるダーウィン以来の大論争の歴史をつづります.進化は適応によって起こるのか,それともランダムに起こるのか.進化学史をいろどる豪華スターたちが証拠となるカタツムリを手に対立する考えをぶつけあう様は,科学の営みそのもの.「カタツムリの進化の研究,という限りなくマニアックでローカルな世界から,どれだけグローバルな物の見方が導かれるか,というもくろみに挑戦」(あとがき)した本書は第71回毎日出版文化賞(自然科学部門)受賞作.

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