中野重治訪問記
20年の歓談の記録である厖大なメモから,「生きている中野重治」を今に立ち上げたユニークな1冊!
歴史家の手元に自分にしか復元できない20年20数回分のメモがあった.それは中野重治が京都から訪れた自分と交わした歓談の記録であって,この稀有なる文人の風貌,戦後の激動,青春の輝きが封印されてあった.練達の歴史家がこの封印を今に解き放ち,自分史と戦後史を重ねてユニークな「生きている中野重治」を立ち上げる.
書評情報
朝日新聞(朝刊) 2014年8月10日