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2015.05.01
岩波科学ライブラリー
勉強法の科学
心理学から学習を探る
自分に合った勉強法とは?『心理学から学習をみなおす』待望の改訂版.コツがつかめる! 楽しくなる!
著者 | 市川 伸一 著 |
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通し番号 | 211 |
ジャンル | 書籍 > 自然科学書 > 岩波科学ライブラリー 書籍 > 自然科学書 > 人間・心理 日本十進分類 > 自然科学 |
シリーズ | 岩波科学ライブラリー |
刊行日 | 2013/08/06 |
ISBN | 9784000296113 |
Cコード | 0311 |
体裁 | B6 ・ 並製 ・ カバー ・ 124頁 |
在庫 | 在庫あり |
どうしたら上手く覚えられる? やる気を出すにはどうする?――自分に合った勉強法の見つけ方を,教育心理学者が手ほどきします.人間の記憶のしくみや理解するときの知識の使われ方などを知れば,コツがつかめて勉強が楽しくなります.受験に役立つと大好評の『心理学から学習をみなおす』の待望の改訂版.
■編集部からのメッセージ
どうしたら上手く覚えられる? やる気を出すにはどうする?――自分に合った「勉強のしかた」はどうしたら見つけられるでしょう.心理学の理論や知見から,教育心理学者が手ほどきします.知識や技能の獲得は一般に「学習」と呼ばれていますが,とりわけ学校で行う国語や算数・数学などの教科学習に直接関わってくるのが,著者の研究する「認知心理学」という分野です.人間の記憶のしくみや理解するときの知識の使われ方などを知れば,コツがつかめて勉強が楽しくなります.
本書は1997年の「岩波高校生セミナー」がもとになっています.認知心理学の内容を,やさしく解説したり,実験したりするこのセミナーの講義録から『心理学から学習をみなおす』(1998年)が生まれましたが,このたび,多くの改訂版を望む声を受けて,全面的に見直し刊行するのがこの本です.
大人が読むと,中学生や高校生のときにそんなアドバイスを受けていたら,勉強がもっとよくできただろうにと,悔しく思う箇所がいくつもあるでしょう.でも,いまからでも遅くはないと思われることも,子どもたちに伝えたいと思うことも…….大人のみなさんが読まれたら,ぜひとも学校に通っているお子さんにすすめてください.とてもやさしく書かれていますから,高校生でも十分に読めます.
本書があなたの勉強のしかたを見直すきっかけとなることを望みます.
■編集部からのメッセージ
どうしたら上手く覚えられる? やる気を出すにはどうする?――自分に合った「勉強のしかた」はどうしたら見つけられるでしょう.心理学の理論や知見から,教育心理学者が手ほどきします.知識や技能の獲得は一般に「学習」と呼ばれていますが,とりわけ学校で行う国語や算数・数学などの教科学習に直接関わってくるのが,著者の研究する「認知心理学」という分野です.人間の記憶のしくみや理解するときの知識の使われ方などを知れば,コツがつかめて勉強が楽しくなります.
本書は1997年の「岩波高校生セミナー」がもとになっています.認知心理学の内容を,やさしく解説したり,実験したりするこのセミナーの講義録から『心理学から学習をみなおす』(1998年)が生まれましたが,このたび,多くの改訂版を望む声を受けて,全面的に見直し刊行するのがこの本です.
大人が読むと,中学生や高校生のときにそんなアドバイスを受けていたら,勉強がもっとよくできただろうにと,悔しく思う箇所がいくつもあるでしょう.でも,いまからでも遅くはないと思われることも,子どもたちに伝えたいと思うことも…….大人のみなさんが読まれたら,ぜひとも学校に通っているお子さんにすすめてください.とてもやさしく書かれていますから,高校生でも十分に読めます.
本書があなたの勉強のしかたを見直すきっかけとなることを望みます.
はじめに
1 どうすればよく覚えられるか
一度に思い浮かべられる量を測る――メモリースパン
「くり返し」の効果と限界――記憶の貯蔵庫モデル
大きなまとまりをつくる――チャンク化
意味を理解する――有意味化
関連をつかむ――構造化
◇勉強法に生かすには――丸暗記より理解する学びへ
2 知識はどうとりこまれ,使われるか
情報をとりこむ――上からと下からと
言語から命題的表現へ
図や絵も命題的表象か――イメージ論争
知識は使うためにある――スキーマによる文章理解
「常識」のあるコンピュータは,人の話がわかる
◇勉強法に生かすには――理解の前提となる基礎知識をチェックする
3 いかにして問題を解くか
問題理解と解法探索――数学文章題を例に
文章理解も問題解決――英文解釈を例に
誤った知識が問題解決を妨げる――物理法則の素朴概念
正しい知識や経験も邪魔をすることがある――固着と制約
失敗経験から教訓を引き出す
◇勉強法に生かすには――数学は暗記科目か
4 やる気の出るとき,出ないとき
外からのやる気,内からのやる気――内発と外発
なんで勉強するの? ――学習動機の2要因モデル
「やる気が出る/出ない」のしくみ――随伴性認知と実行可能性
やる気の出し惜しみ――セルフ・ハンディキャッピング
◇勉強法に生かすには――自分の学習意欲をどう引き出すか
高校生との質疑応答
◆スキーマを意識的に言語化する
◆経験を一般化して表現する――レポートの大切さ
◆英文解釈が苦手――「作者の言いたいこと」を探る
◆辞書を引く前に単語の意味を推測してみる
◆やる気を出すコツはあるのか――いろいろな動機づけ理論を参考に
あとがき
1 どうすればよく覚えられるか
一度に思い浮かべられる量を測る――メモリースパン
「くり返し」の効果と限界――記憶の貯蔵庫モデル
大きなまとまりをつくる――チャンク化
意味を理解する――有意味化
関連をつかむ――構造化
◇勉強法に生かすには――丸暗記より理解する学びへ
2 知識はどうとりこまれ,使われるか
情報をとりこむ――上からと下からと
言語から命題的表現へ
図や絵も命題的表象か――イメージ論争
知識は使うためにある――スキーマによる文章理解
「常識」のあるコンピュータは,人の話がわかる
◇勉強法に生かすには――理解の前提となる基礎知識をチェックする
3 いかにして問題を解くか
問題理解と解法探索――数学文章題を例に
文章理解も問題解決――英文解釈を例に
誤った知識が問題解決を妨げる――物理法則の素朴概念
正しい知識や経験も邪魔をすることがある――固着と制約
失敗経験から教訓を引き出す
◇勉強法に生かすには――数学は暗記科目か
4 やる気の出るとき,出ないとき
外からのやる気,内からのやる気――内発と外発
なんで勉強するの? ――学習動機の2要因モデル
「やる気が出る/出ない」のしくみ――随伴性認知と実行可能性
やる気の出し惜しみ――セルフ・ハンディキャッピング
◇勉強法に生かすには――自分の学習意欲をどう引き出すか
高校生との質疑応答
◆スキーマを意識的に言語化する
◆経験を一般化して表現する――レポートの大切さ
◆英文解釈が苦手――「作者の言いたいこと」を探る
◆辞書を引く前に単語の意味を推測してみる
◆やる気を出すコツはあるのか――いろいろな動機づけ理論を参考に
あとがき
市川伸一(いちかわ しんいち)
1953年生まれ.1980年東京大学大学院博士課程中退(心理学専攻).埼玉大学助教授,東京工業大学助教授を経て,現在,東京大学大学院教育学研究科教育心理学コース教授.文学博士.
著書に,『学習と教育の心理学 増補版』,『勉強法が変わる本』(以上,岩波書店),『考えることの科学』(中公新書),『学ぶ意欲の心理学』(PHP新書),『学力低下論争』(ちくま新書),『確率の理解を探る』(共立出版),『学ぶ意欲とスキルを育てる』(小学館),編著書に『「教えて考えさせる授業」の挑戦』(明治図書出版)などがある.
1953年生まれ.1980年東京大学大学院博士課程中退(心理学専攻).埼玉大学助教授,東京工業大学助教授を経て,現在,東京大学大学院教育学研究科教育心理学コース教授.文学博士.
著書に,『学習と教育の心理学 増補版』,『勉強法が変わる本』(以上,岩波書店),『考えることの科学』(中公新書),『学ぶ意欲の心理学』(PHP新書),『学力低下論争』(ちくま新書),『確率の理解を探る』(共立出版),『学ぶ意欲とスキルを育てる』(小学館),編著書に『「教えて考えさせる授業」の挑戦』(明治図書出版)などがある.
書評情報
日本農業新聞 2013年8月17日