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古典がもっと好きになる

不思議で深い古典の世界の楽しみ方案内.

古典がもっと好きになる
著者 田中 貴子
通し番号 ジュニア新書 473
ジャンル 書籍 > 岩波ジュニア新書 > 国語・文学
刊行日 2004/06/18
ISBN 9784005004737
Cコード 0295
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 194頁
在庫 品切れ
古文の授業がおもしろくない,というだけで日本の古典が嫌いになってしまってはもったいない! 実は,オカルトあり,恋愛ありのわくわくの宝庫なのです.教科書でもおなじみの作品を〈超訳〉で紹介しながら,自称「古文おちこぼれ」だった国文学者が,奥深い古典の世界の楽しみ方,文法にしばられない原文の読み方を案内.


■内容紹介
 みなさんは,「古文」が好きですか? もしかしたら,「あんな外国語のようなもの」「品詞分解ばっかりでめんどうくさい」「しんきくさくてつまらない」なんて思っていませんか.それでは,安倍晴明が活躍する「陰陽師」はどうでしょう? わけのわからない原文を読まされる古文はつまらなくても,古典そのものは実はとてもおもしろい,ということをこの本の著者,田中貴子さんは繰り返しアピールしています.古文の授業に興味がないというだけで日本の古典が嫌いになってしまってはもったいない! 「陰陽師」もそうですが,古典は,オカルトあり,恋愛あり,感動ありのわくわくの宝庫なのです. この本では,教科書でもおなじみの作品を〈超訳〉で紹介しながら,自称「古文おちこぼれ」だった国文学者の田中さんが,奥深い古典の世界の楽しみ方,さらには文法にしばられない原文の読み方を案内します. なごみの〈和風〉があいかわらずブームですが,ファッションやデザートを楽しむのと同じような気軽さで,ぜひ古典文学の世界をのぞいてみてください.
序 章 古文が嫌いになる前に
第1章 「古典」が生まれた背景
第2章 古文に慣れよう
第3章 『徒然草』を遊ぼう
第4章 百人一首うらばなし
第5章 『堤中納言物語』より「花桜折る中将」を読む
第6章 女もすなる『土佐日記』
第7章 「しんとく丸」の死と再生
第8章 能・狂言に描かれた女性たち
あとがきにかえて――私が古文を好きになるまで
田中貴子(たなかたかこ)
一九六〇年京都府生まれ。奈良女子大学文学部卒業、広島大学大学院博士課程修了。文学博士(日本文学)。現在、甲南大学文学部教授。主な著書に、『〈悪女〉論』(紀伊國屋書店)、『百鬼夜行の見える都市』(新曜社)、『日本古典への招待』(ちくま新書)、『安倍清明の一千年――「清明現象」を読む』(講談社選書メチエ)、『あやかし考 不思議の中世へ』(平凡社)、『『渓嵐拾葉集』の世界』(名古屋大学出版会)など。

書評情報

としょかん通信〔中高校生版〕 2014年2月号
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