電子書籍対応

町を住みこなす

超高齢社会の居場所づくり

「生活の薬箱」として,町が人びとの多様なニーズに応えていくために必要な条件とは何か.先進的な事例や失敗例などから考える.

町を住みこなす
著者 大月 敏雄
通し番号 新赤版 1671
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 社会
刊行日 2017/07/28
ISBN 9784004316718
Cコード 0252
体裁 新書 ・ 270頁
在庫 在庫あり
人口減少社会における居住は,個人にも,地域にも,社会にも今や大問題.「一家族一住宅一敷地」という考え方はもはや古い.住宅に求めるものは,長い人生のステージに合わせて,さまざまに変遷していくことに注目.町の多様性をいかに担保していけるか.居場所づくりのユニークな事例を多数紹介し,これからの住まいのあり方を考える.
はじめに

第一章 時間 ――人生のスパンで住宅を考える
 1 町が住みこなせない 
 2 町の生態学 
 3 町の機能の多様化 

第二章 家族 ――十家族十色の暮らし方
 1 住まい方は家族それぞれ
 2 近居の力
 3 町の多様性が近居を可能にする

第三章 引越し ――「Gターン」がつくる生活の薬箱
 1 住み替えとゆるい定住
 2 同じ町の中で移り住むこと――Gターン
 3 町が「地元」になること

第四章 居場所――町のあちこちに主(あるじ)感のある場を
 1 仮設住宅から学ぶ
 2 遠くの親戚よりも近くの他人
 3 「町の居場所」はどこに?

第五章 町を居場所にするために――居場所で住まいと町をつなぐ
 1 超高齢社会に求められる町とは
 2 時間――町をゆっくりと成長させる
 3 家族――多様な住宅を混ぜる
 4 引越し――町の住宅双六を
 5 居場所――近隣に頼るきっかけの場づくり

あとがき 

図出典一覧
主要引用・参考文献一覧
大月敏雄(おおつき としお)
1967年福岡県生まれ.
東京大学大学院工学系研究科建築学専攻教授.
東京大学工学部建築学科卒業,同大学大学院博士課程単位取得退学.博士(工学).横浜国立大学工学部建設学科助手,東京理科大学工学部建築学科准教授を経て現職.
専門は,建築計画,住宅地計画,ハウジング,住宅政策.
著書─『近居──少子高齢社会の住まい・地域再生にどう活かすか』(編著,学芸出版社),『集合住宅の時間』(王国社),『復興まちづくり実践ハンドブック』(分担執筆,ぎょうせい),『住まいと町とコミュニティ』(王国社)など.

書評情報

西日本新聞 2017年11月12日
北海道新聞 2017年10月22日
公明新聞 2017年10月16日
日本経済新聞(朝刊) 2017年10月14日
愛媛新聞 2017年9月24日
徳島新聞 2017年9月24日
京都新聞 2017年9月24日
中國新聞 2017年9月17日
山梨日日新聞 2017年9月17日
信濃毎日新聞 2017年9月17日
福島民友 2017年9月16日
週刊東洋経済 2017年9月23日号
月刊建築技術 2017年10月号

受賞情報

都市住宅学会著作賞(2018年)
第8回不動産協会賞(平成29年度)

電子書籍

価格は各電子書籍書店にてご確認ください

ページトップへ戻る